木曜日の昼下がり。 ボスに追い出される。
ボス:「これから事務室の整理するから、zoomaniaちょっとどっか行ってて」
整理って、人員じゃないよ。 文字通り、備品とかの話です。
しょうがない、おやつでも食べるか。
いつもの豆乳ラテ¥360とチョコチャンククッキー¥150。
ここのエクセルシオールカフェは、zoomaniaの記憶が正しければ、18年前のパークビル竣工当時からあるお店。 以前は半分の広さだったのを、数年前のリニューアル時に拡張しました。
18年の間に、パークビルのテナントもほとんど入れ替わったよね。 竣工当時からあるのは、このカフェと2階の
脳ドックと
矯正歯科、それと別館の
ローストビーフ屋さんくらいではないでしょうか。
と、メモリーレーンを辿っているうちに、自分がブログを書いていた理由を思い出しました。
変わりゆく赤坂の姿を、記憶に留めておくための試みだったのでした。
zoomania、この8ヶ月というもの、天下国家のこと、この国の来し方行く末のことで頭がいっぱい。 自分の半径5メートル内で起きる事にすっかり興味を失っておりました。 が、今日はパークビルの来し方行く末に想いを馳せてみよう。
間違ってるところがあったら、コメント欄でご指摘下さいませ。
今から18年前というと、まだバブルの香りが残る時代。 パークビルは当時の豪奢な空気を感じさせる、重厚な造りのビルです。
当初のメインテナントは、JPモルガンとソロモンブラザース。 そう、ここは外資系金融機関のビルでした。
23階にはスポーツジム。 入会金は、当初はン百万だったと聞いています。 プールから見える六本木〜乃木坂の景色は、そりゃ綺麗でした。
2階(正面玄関のある階)は、右手に郵便局とampm(現ファミリーマート)。
左手はメディカルウィングで、前述の脳ドック、矯正歯科の他に、自由診療の歯科と完全予約制の内科がありました。 奥には床屋と洋書店。
一階は飲食店街で、エクセルシオールカフェの他は立ち飲みバー、あんまり美味しくない和食、あんまり美味しくないラーメン店がありました。
そう、身も蓋もない言い方をすると、強気な殿様商売の店が多かった。 それが成り立ったのは、今ほど景気が悪くなかったのと、JPモルガンの皆さんが羽振りが良かったおかげではないかとzoomaniaは思う。
2006年にJPモルガンは丸の内に移転。 後にはGEが入りましたが、JPモルガンほどの経済効果は無い様子で、2007年にスポーツジムは閉館し、聞く所によると2階のコンビニの客単価は減ったそう。 郵便局は民営化に伴って大鉈をふるわれました。
2階のメディカルウィングも半分は入れ替わり、別館のローストビーフ屋さんは年内一杯で撤退します。
行く川の流れは絶えずして...って言うけどさ、なんて目まぐるしいんだろ。
あの頃パークビルで働いていた皆さん、今頃どうしてるのかな。 赤坂で商売を続けることの難しさ、人生の厳しさに思いを馳せるおやつタイムとなったのでした。