本日のお昼は、陽羅野家(赤坂3-15-3)を再訪。
先週食べた陽羅野家御膳は美味かった!
今日はかぶと煮と蒸しウニ丼¥1575を注文。
かぶと煮は、鯛の頭が半身です。 お昼にこのメニューが何食出るのか分からないけど、陽羅野家さんではさぞかし毎日沢山の鯛をおろすんだろうなあ。
かぶと煮って、食べてて楽しい。 魚の顔の身は柔らかくて美味しいし、軟骨を剥がしたり身をひっくり返したりしてせせっていると、思わぬところから大きな肉が取れて、ちょっとした宝探し気分。 お急ぎのむきにはお薦めしないけどね。
このメニューは、陽羅野家御膳に比べると野菜が少ないかな...と思ったけど、かぶと煮には針生姜が、蒸しウニ丼には海草がどっさり付いてきます。 薬味というより、付け合わせって量だ。 店主の栄養バランスへの配慮が感じられます。
¥1575は、オフィス街のランチとしては高い方だと思うけど、12時をまわるとお店は満席。 zoomaniaも、ここのランチはコストパフォーマンスが良いと思います。
さて、
赤坂サカスでは、オープン一周年記念イベント、「花sacas」の準備中。 サカスのシンボルツリー、紅枝垂は花が咲き始めたし、サカス広場には回転木馬が出現しました。
東京ミッドタウンが出来て2年、赤坂サカスは1年。 長らくオフィス街&住宅街だった赤坂エリアに、立て続けに大規模な商業施設が出現したわけですが、赤坂っ子の皆さん、いかが順応してますか?
zoomaniaはですねえ。
街に物見遊山の人間が多いのには、慣れた。 今は、「祭り」が多すぎて食傷気味です。
zoomania、昔は誰かが祭りを開催してくれたら、参加して楽しむのが礼儀だと思ってた。 が、しかし、近年では街は秋から:ハロウィン→クリスマス→正月→バレンタイン→雛祭り→花見、と、半年間、絶え間なく祭りモード。 日常から「ケ」が無くなって、毎日が「ハレ」になってしまった。 イベント続きで、zoomaniaお腹いっぱい。 そうなると、昔は楽しみだったクリスマスもバレンタインも、疎ましいだけだ。
なんだかなあ。
「ハレ」なんて、一年に一回か二回あれば十分なのでは? と、zoomaniaは思う。
というか、「ケ」があるからこそ、「ハレ」が成立する。 毎年2月にリオのカーニバルやニュー・オリンズのマルディ・グラで欧米人が乱痴気騒ぎするのは、その後にレント(四旬節)という、40日間の断食に堪えねばならないからこそ。(日本でも、毎年浅草でカーニバルを開催するけど、祭りはするけど断食はしないってのは、zoomaniaには病的な躁状態に見える)
街に商業施設が出来るのって、便利にはなるけど、暮らしからは陰影が失われてしまうんですね。 これは赤坂に限らず、日本中の繁華街がそうなんだろうな。 zoomania、商店主の皆さんに是非たずねたいのだが、消費者って祭りの躁状態じゃないと、財布を開かないもんなんでしょうか。 商品が「ハレ」の時にしか売れないんだとしたら、それはご商売として非常に危ういんじゃないかと、zoomania僭越ながら思いますが。
現代は、意識して「ハレ」を取捨選択しないと、「ケ」を取り戻せない時代になってしまいました。 という訳で、zoomaniaは本来無宗教なのですが、生活に「ケ」を取り戻すべく今年も四旬節を遵守してます。 断食ってほどじゃないけど、肉とお菓子をなるべく我慢し、飲み会の誘いは極力断り、地味に内省の日々を送ってます。
四旬節はイースター(復活祭)まで続くのですが、今年のイースターは4月12日。 なので、「花sacas」はパスします。 参加される方、zoomaniaの代わりに楽しんできて下さい。