一週間おつかれさま、の土曜日ランチは久しぶりに赤坂見附まで足をのばしました。 あれ、
昨冬は3月に咲いていた赤坂見附交番のフユザクラが、もう花をつけているよ?
調べてみると、花の時期が2期ある種類の桜みたいね。
いつもの
ウェスト・パーク・カフェ(千代田区永田町2丁目14-3 赤坂東急プラザ2F)で...
いつものコブサラダ、¥1470+サービス料(10%)。
さて、最近zoomaniaは小さな発見をしました。 まあ、「だから何だ?」って程度の発見なんですが、お暇な人は聞いて下さい。 アメリカの家庭料理の話です。
zoomaniaの非生産的な趣味の一つに、「アメリカのレシピサイトを読む」というのがあります。 おかげでzoomania、旅行やビジネスでは全く役に立たないであろう、料理用語の知識ばかり増える。 例えば、brine(肉の塊をローストする前に漬け込むための、香辛料などが入った塩水)とか、carcass(動物や鳥の死骸)とか。
写真が綺麗で見てて楽しいのは
Food Networkなどのプロが作ったサイト。 でも、読んでいるとアメリカ人の暮らしぶりが伝わって来て楽しいのは、
allrecipesという読者参加型のサイトです。 日本の
クックパッドみたいなサイト、と言ったら分かりやすいでしょうか。
「アメリカの料理なんて、ハンバーガーとBBQくらいでしょ?」と思う人も多いかもしれないが、どっこいアメリカは移民大国。 全世界の料理が網羅されてます。 「ハンガリー生まれの曾祖母直伝のグラーシュ」とか「スモークサーモンとキューカンバー入りのスシロール」とか、多彩なことこの上なし。 もちろんコブサラダのレシピも載ってます。
allrecipeを読んでいると、アメリカの家庭料理には肉の煮込み料理が多い、ように思う。 アメリカの牛は日本みたいに霜降りに育てられていないので、長時間調理することで柔らかくするんだね。
で、その際に活躍するのが、スロークッカー(別名クロックポット)なるもの。
Cuisinart スロークッカー ステンレス CSC400JBS
ごく低温で、長時間煮込むための電気鍋です。 上記の機種は、タイマーをセットすれば8時間も煮込み続け、あとは自動で保温しておいてくれるみたい。 焦げ付く心配が無いので、調理中に目を離しても大丈夫なんだそう。 おお、この鍋を使えば、夜のうちに材料をセットすれば翌朝に炊きたての中華粥を食べられたり、朝出勤前に準備をすれば帰宅時にはカレーが出来上がってたりするんだね。 zoomaniaもちょっと欲しくなったぞ。
が、しかし。
肉を柔らかくするのが目的であれば、何も8時間も煮込まなくても、圧力鍋(pressure cooker)を使えば同じ結果は得られるんじゃないか? 圧力鍋のほうが短時間で済むし、使用するエネルギーも少なかろうに。 でもallrecipeで検索すると、「slow cooker」で出てくるレシピは800件ちかくもあるのに対し、「pressure cooker」の結果はわずか20件あまり。 アメリカでは、スロークッカーの方が圧倒的に普及しているらしい。 不思議だなあ...と、zoomaniaはずっと思っていた。
ここで話は変わるのだが、旧約聖書に基づく宗教には、一週間に一度、安息日があります。 神が6日間で世界を創造し、7日目に休んだことに由来する。 ユダヤ教では、安息日はシャバットと呼ばれ、金曜の日没から土曜の日没まで。 と、ここまでは常識だけど、この「休む」の意味は、我々日本人が考える休息とは全然違います。 zoomaniaも先日本を読んで知ったのだが、びっくりした。
シャバットの「休む」は、「仕事をしなくてもいい」ではなく、「仕事をしてはならない」です。 なので、イスラエルでは金曜の午後には全ての店が閉まり、公共の交通機関も運休になるんだそう。 「仕事」は、賃金を得るための仕事のみならず、家事労働や車の運転なども含まれるので、ユダヤ人は安息日にはシナゴーグに行くほかは、家で団欒するしかないらしい。 文字を書くのも、ネットサーフィンもダメ。 正月が一週間に一度やってくるみたいなもんでしょうか?
zoomaniaは、イスラエルのような先進国が、一週間に一日ずつ完全な機能停止状態になっても、教育や医療やITで高い競争力と生産性を維持していることに感動する。 日本では何でも年中無休&24時間営業が当たり前になりつつあるけれど、我々はユダヤ教から学べることがあるんじゃないでしょうか。
話を戻すと、厳格にシャバットを守るのはしかし、不便そう。 何しろ火をつけたり消したりも御法度なので、安息日の間は料理が出来ない。 電子レンジすら操作してはいけないので、作り置きした料理を温めることすら出来ない。 うう、週に一日は冷たいご飯しか食べられないの? それは食いしん坊のzoomaniaには辛いなあ...。
と、ここで思い至ったのだが、料理を長時間保温しておけるスロークッカーは、シャバットに活躍するんじゃないだろうか? ためしにシャバット用のレシピを検索してみると、果たせるかな、ブリスケの煮込みやチキンスープなど、スロークッカーを使った料理が多い。 なるほどー!
もちろんユダヤ教にも宗派がいくつかあって、アメリカだと厳格にシャバットを守っている人たち(Orthodox Jew)は少数派。 でも、この基本的なユダヤ教徒の食習慣が、アメリカのスロークッカーの普及に影響を与えたのではないかとzoomaniaは思うのだが、どうだろう? このブログを読んでる方でその辺の事情に詳しい方がいらしたら、zoomaniaに教えて下さい。
m(_ _)m