金曜日恒例のベジタリアン・ランチ、今日は
ファンソン・カフェ(赤坂6-10-39)に足をのばしました。
注文したのはいつものベジプレート¥1200。
サラダの野菜の種類が変わったくらいで、炒り大豆出汁のスープ、酵素玄米、大豆ミートの唐揚げなど、
前回と構成は同じです。
テーブルの花を愛でるのも、ファンソン・カフェでの楽しみの一つ。
花屋 睡蓮という店の花だそうです。
さて、話は変わりますが、zoomania先日ドキュメンタリー映画「
アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」を観てきました。
アニー・リーボヴィッツは、セレブリティのポートレイトで知られる写真家。 zoomaniaがその名前を知ったのは、’91年の臨月のデミ・ムーアのヌード写真ですが、リーボヴィッツが世に出たのはそれよりずっと以前の’70年代のローリング・ストーン誌。 最近の作品では’06年のトム・クルーズとケイティ・ホームズの赤ちゃんの写真が記憶に新しいところ。 かれこれ40年近く第一線で活躍しているんですね。
(
ヴァニティ・フェア誌のホームページより拝借)
映画を監督したのは妹のバーバラ・リーボヴィッツ。 ちょうど写真集「A Photographer's Life, 1990-2005」の出版準備の最中に撮影されており、映画を見終わると写真集が欲しくなる仕掛けだ。
A Photographer's Life, 1990-2005
映画の出演者は、アニーが過去に撮影した俳優やミュージシャン、政治家から知識人まで。 豪華絢爛です。 アニーが子供の頃のホーム・ムービーや、母親のインタビューもあり、人間味もあるドキュメンタリーです。 妹ならではの視点だね。
が、監督が妹であるがゆえに、今一歩踏み込めずに終わってるのも事実。 アニーの私生活に関して、zoomaniaみたいな野次馬の好奇心に答えてくれないのだ。
ええっと、アニーには若い頃はボーイフレンドがいたのに、スーザン・ソンタグとパートナーの関係にあったというのは、選択的レズビアニズム? パートナーが女性なのに、50代で3人の子供を授かったというのは、どうやって? アニーの作品とは関係の無いことと言われればそれまでだけど、ファンとしては知りたくなるのが人情というもの。
ウェブ上のあちこちの記事を読むと、はっきりとカミングアウトしてはいないものの、ソンタグとの関係については本人が「lover」という言葉を使っている。 子供は、一人は精子バンク+人工授精で、下の双子は代理母から授かったとのことでした。
環境(医療技術+資金)が整っているとはいえ、51才で母になる決意をするって、凄い事だと思う。 そして双子の娘達に、亡くなった恋人と父親の名前をつける心境とは、どんなものなのか。 もっとアニーの話を聞きたかったです。
恐らくアニー・リーボヴィッツはとてもプライベートな人なのでしょう。 一般的に、心理学者や写真家など、他人の内面を覗き込むことを仕事にしている人間は、自分が覗き込まれる対象にされるのは苦手な人が多いように思います。 zoomaniaの主観だけど。
映画はアニー礼賛一辺倒で薄っぺらい印象は否めないけど、キャストは豪華だし、アニーの写真の数々はアメリカン・ポップカルチャー近代史の教科書のよう。 スーザン・ソンタグがジュディ・デイヴィス似の美女だったのも、発見でした。
写真集も欲しいけど、ハードカバーで買うかペーパーバックが出るのを待つか、思案中。 買っちゃおうかな。
追記:ファンソンカフェは、2008年いっぱいで閉店しました。(2009.1.5)