今東京で最もフランスらしいフランスパンが食べられるのはヴィロン(渋谷区宇田川33ー8)らしい。 何でもフランスから輸入した小麦粉と塩で焼くパンなのだそう。 と聞いて、わざわざブランチしに行って来ました、渋谷のヴィロン。 渋谷は最近バイクの駐輪場が増えて行きやすくなったとはいえ、zoomaniaはよっぽどの用事がなければ行かない街。 人口密度が高すぎて田舎者にはツライんです。
東急本店のお向かい、真っ赤なエクステリアとインテリアのパン屋さんです。 サンドウィッチとお菓子を買って二階のブラッセリーで食べました。 ローストチキンのサンドウィッチ¥650は粒マスタードとマヨネーズのシンプルな味付け。 しっかり焼いたバゲットの皮がガリガリ硬く、生地はコシが強くて旨い。 ファーブルトン¥320はフランス北西部ブルターニュ地方の郷土菓子で、しっとりとしたカスタード味の焼き菓子(プルーン入り)。 カプチーノは¥600でした。 計¥1648で大満足! 他にも食べてみたいパンやケーキが沢山あるのに、お腹がいっぱいになってしまって残念だ。
明日の朝食用に焼きたてのバゲット・レトロドールを買って帰ったのだが、これがなんとも妙なる香り! 冷凍庫にしまうべく切り分けていて、1/3ほどムシャムシャ食べてしまった。 本当に美味しいパンはバターもジャムもつけずにそのまま食べるのが一番。
赤坂にも出店して欲しいな、ヴィロン。
しかし。 その一方で果たしてこれは正しいのかな、とも思う。 zoomaniaは食に関してポリティカルな人間ではない。 美味しいモノは何でも食べてみる快楽主義者で、スローフード運動やロハスとは距離を置いている。 その私でさえ、パンみたいな基本的な食べ物の原材料の全てを輸入に頼ることの危うさを感じる。 そんなに日本の食料自給率を下げてしまって良いのかな。 スローフードの基本理念の一つは「地産地消」だから、ヴィロンのパンはマクドナルドとはベクトルが反対だけれど、同じくらいアンチ・スローフードであると言える。 日本の小麦粉と塩で可能な限り美味しいパンを作ることが、日本の食文化を守るのではないかな。 むむー...。 zoomaniaは今後もヴィロンのパンを食べると思う。 そして食べるからには軽々しくスローフード/ロハス礼賛はすまい、と思う。