2008.01.13 Sunday
伊勢丹京都展(新宿)
zoomania基本的には人混みが苦手。 週末の新宿なんて、よほどの用事がなければ行かないです。 でも今日はその「よほどの用事」が2つあり、3丁目界隈へ遠征して参りました。

一つめは伊勢丹で開催中の京都展。 今年も美玉屋が出店しているのだ。
美玉屋の黒みつだんごは、zoomaniaが去年食べたお菓子のベスト3に入ります。 小ぶりの団子にとろ〜んと優しい黒みつ餡&きな粉の衣、今年も変わらず美味しい! 東京にもお店があったら、通っちゃうのになあ。
写真手前は与楽のイチゴ大福。 餡は白餡で、こちらもまことに美味でした。

(C)2006 ESTUDIOS PICASSO,TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ(画像はgoo映画から拝借)
2つめは、新宿ガーデンシネマで上映中の「パンズ・ラビリンス」。 素晴らしい映画でした。 zoomania、2008年初泣きです。
時は1944年、内戦中のスペインです。 第二次世界大戦モノの映画って、フランスやドイツが舞台の作品は沢山観たことあるけど、スペインが舞台の映画は初めてかも。
厳密に言うと内戦は終わっていて、スペインはフランコ政権下にあるのだけど、物語の舞台は人民戦線軍の残党とフランコ軍のゲリラ戦の最前線です。
母の再婚に伴って、山奥の駐屯地に連れてこられた主人公オフェリア。 しかし継父のビダル大尉は生まれてくる自分の息子にしか関心が無く、オフェリアと母に冷たい。 ゲリラとの戦いは苛烈で、身重の母の容体は思わしくない。 死と隣り合わせの極限状態での生活の中、オフェリアはおとぎ話の世界に逃避する...という話です。
全編血みどろで、死の匂いが満ちています。 小さなお子さんにはお勧め出来ません。 ゲリラ軍のスパイに疑心暗鬼なビダル大尉は、疑わしい村民を虫けらのように殺し、ゲリラを捕らえては拷問にかける。 見るに堪えない暴力シーンが多い。
オフェリアのファンタジーの世界も、かなりゴシック。 迷宮には恐ろしい人喰い鬼がいるし、案内役のパンも、オフェリアの味方なのか敵なのか、いまいち分からないのだ。 健気なオフェリアは、パンに与えられた試練に立ち向かい、母と生まれてくる弟と、自分とを救おうとするのだが...うう、思い出しても泣けてくる。
主人公はオフェリア、その母はカルメン。 どちらも有名な戯曲の非業の死を遂げるヒロインと同じ名前なのは、偶然ではないのでしょう。 ビダル大尉がまだ見ぬ息子に執着するのも、彼が家父長的なゲス野郎だから、というのもあるけど、自身の死を予感していたからだと思う。
物語のクライマックスでは、駐屯地に米軍のノルマンディー上陸のニュースがもたらされます。 ヨーロッパはファシズムから解放されようとしているのに、それはオフェリアの耳には届かないし、届いたとしても関係の無いことなのだ(フランコの独裁政権は1975年まで続く)。 隣国フランスとは明暗が分かれ、観る者の絶望感が深まります。
ありきたりな結論を申し上げると、戦乱も家庭の歪みも、一番弱い者にしわ寄せがいくということ。 「不思議の国のアリス」かと思ったら、「火垂るの墓」でした。
監督のギレルモ・デル・トロは、メキシコ人。 メキシコが独立を果たしたのは1821年のことだけど、スペイン内戦中には人民戦線軍を支援、多くの亡命者も受け入れるなど、深く関わりました。 デル・トロ監督はインタビューで、スペイン内戦はメキシコの文化と映画に大きな影響を与え、個人的にも師と仰ぐスペイン亡命者がいた、と語っています。 メキシコは第二次世界大戦の当事国ではないと思っていたけど、戦争に影響を受けなかった国なんて、無いんだね。
英語サイト:Pan's Labyrinth
日本語サイト:パンズ・ラビリンス
タグ:映画評

一つめは伊勢丹で開催中の京都展。 今年も美玉屋が出店しているのだ。
美玉屋の黒みつだんごは、zoomaniaが去年食べたお菓子のベスト3に入ります。 小ぶりの団子にとろ〜んと優しい黒みつ餡&きな粉の衣、今年も変わらず美味しい! 東京にもお店があったら、通っちゃうのになあ。
写真手前は与楽のイチゴ大福。 餡は白餡で、こちらもまことに美味でした。

(C)2006 ESTUDIOS PICASSO,TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ(画像はgoo映画から拝借)
2つめは、新宿ガーデンシネマで上映中の「パンズ・ラビリンス」。 素晴らしい映画でした。 zoomania、2008年初泣きです。
時は1944年、内戦中のスペインです。 第二次世界大戦モノの映画って、フランスやドイツが舞台の作品は沢山観たことあるけど、スペインが舞台の映画は初めてかも。
厳密に言うと内戦は終わっていて、スペインはフランコ政権下にあるのだけど、物語の舞台は人民戦線軍の残党とフランコ軍のゲリラ戦の最前線です。
母の再婚に伴って、山奥の駐屯地に連れてこられた主人公オフェリア。 しかし継父のビダル大尉は生まれてくる自分の息子にしか関心が無く、オフェリアと母に冷たい。 ゲリラとの戦いは苛烈で、身重の母の容体は思わしくない。 死と隣り合わせの極限状態での生活の中、オフェリアはおとぎ話の世界に逃避する...という話です。
全編血みどろで、死の匂いが満ちています。 小さなお子さんにはお勧め出来ません。 ゲリラ軍のスパイに疑心暗鬼なビダル大尉は、疑わしい村民を虫けらのように殺し、ゲリラを捕らえては拷問にかける。 見るに堪えない暴力シーンが多い。
オフェリアのファンタジーの世界も、かなりゴシック。 迷宮には恐ろしい人喰い鬼がいるし、案内役のパンも、オフェリアの味方なのか敵なのか、いまいち分からないのだ。 健気なオフェリアは、パンに与えられた試練に立ち向かい、母と生まれてくる弟と、自分とを救おうとするのだが...うう、思い出しても泣けてくる。
主人公はオフェリア、その母はカルメン。 どちらも有名な戯曲の非業の死を遂げるヒロインと同じ名前なのは、偶然ではないのでしょう。 ビダル大尉がまだ見ぬ息子に執着するのも、彼が家父長的なゲス野郎だから、というのもあるけど、自身の死を予感していたからだと思う。
物語のクライマックスでは、駐屯地に米軍のノルマンディー上陸のニュースがもたらされます。 ヨーロッパはファシズムから解放されようとしているのに、それはオフェリアの耳には届かないし、届いたとしても関係の無いことなのだ(フランコの独裁政権は1975年まで続く)。 隣国フランスとは明暗が分かれ、観る者の絶望感が深まります。
ありきたりな結論を申し上げると、戦乱も家庭の歪みも、一番弱い者にしわ寄せがいくということ。 「不思議の国のアリス」かと思ったら、「火垂るの墓」でした。
監督のギレルモ・デル・トロは、メキシコ人。 メキシコが独立を果たしたのは1821年のことだけど、スペイン内戦中には人民戦線軍を支援、多くの亡命者も受け入れるなど、深く関わりました。 デル・トロ監督はインタビューで、スペイン内戦はメキシコの文化と映画に大きな影響を与え、個人的にも師と仰ぐスペイン亡命者がいた、と語っています。 メキシコは第二次世界大戦の当事国ではないと思っていたけど、戦争に影響を受けなかった国なんて、無いんだね。
英語サイト:Pan's Labyrinth
日本語サイト:パンズ・ラビリンス
タグ:映画評



