2009.05.30 Saturday
虎屋菓寮

土曜のおやつは、青山通りの虎屋(赤坂4-9-22)の喫茶室にて...

冷やし汁粉¥1155。
上質なこしあんと、和三盆糖の甘さ。 虎屋の冷やし汁粉は、胃からそのまま吸収されて血管をサラサラと流れ出すよう。 ←って、甘党にしか理解されない感覚だろうなあ...。
この日は、本店2階の虎屋文庫で開催中の「子どもとお菓子展」を観に来たのでした。 「和菓子文化の伝承と創造の一翼を担う」虎屋文庫では、定期的に和菓子にちなんだ展覧会を開催しています。
一昨年は、現代美術の作家5人が、和菓子を題材の作品を作った「和菓子アート展」、昨年は歴史上の偉人を和菓子という視点から紹介した、「歴史上の人物と和菓子展」。 いつも小規模な展覧会ながら、別室ではテーマに沿った映像作品も上映されてたり、触れる展示物もあったりと、多角的なアプローチです。
今回のテーマは、江戸時代から昭和初期までの子どもの生活と、お菓子。 日常生活を彩る駄菓子や、節目の晴れの日のお菓子の話です。
例えば今でも地方に残る、満一才の子どもに餅を背負わせる「一升餅」の風習。 実物大のレプリカを触れるのだが、一升の餅米でつくる餅の重さは2kg! いやあ、これは一才の赤ん坊には危険なのでは。 表沙汰にならないだけで、世の中には「一升餅事故」も多いのでは。
展示物の目玉は、番小屋です。
番小屋とは何かというとですね、江戸時代には町の境目に木戸と呼ばれる門があり、木戸の番人が駐在していた建物が「番小屋」です。 が、番人のお給金は大変少なく(官製ワーキングプアですね)、その代わりに副業として番小屋で商売をすることが許可されていました。
展示室には番小屋のレプリカが置かれているのですが、小さな粗末な小屋に所狭しと並んでるのは、草履などの日用品、芋などの野菜、それに煎餅やニッキ飴などの駄菓子が沢山。 そう、現代のコンビニやキオスクにそっくりなのです。 ぐっと江戸時代が身近に感じられるなあ!
そう、虎屋文庫はお菓子という視点で歴史を切り取ることにより、教科書の中の出来事だった日本史を身近なものにしてくれます。 ホームページ上では歴史上の人物と和菓子という連載も続いており、こちらも毎回興味深いので、日本史好きは是非。
「子どもとお菓子展」は、6月16日まで。 入場は無料です。



